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京都という舞台、サステナビリティへの挑戦

1995年の創業以来、サステナビリティとウェルネスをコンセプトに世界中で展開してきた「シックスセンシズ」。シックスセンシズは、世界がまだサステナビリティに意識を向けていなかった時代から、その重要性をいち早く認識し、実践してきたパイオニアです。その26番目のホテルとして、2024年4月に「シックスセンシズ京都」が誕生しました。

三十三間堂や国立博物館にほど近い京都東山の地に佇むシックスセンシズ京都は、単なるラグジュアリーホテルにとどまらず、自然と人間の共生をテーマにした持続可能な社会の実現に向けて、様々な取り組みを行っています。その取り組みは、ホテル内のレストランから、客室でのアメニティに至るまで、細部にわたって行き届いています。

食を通じた循環型社会の実現

シックスセンシズ京都のレストランでは、食材の調達から調理、そして廃棄に至るまで、徹底したサステナビリティが追求されています。

隣接する豊国神社の敷地内にある菜園では、無農薬で作られるハーブ、お茶、野菜が栽培されており、オールデイダイニング「Sekki」での料理や、アースラボ アルケミーバーでのワークショップ、ウェルカムドリンクなどに使用されています。そのほかの食材も地元の農家から仕入れることで、食のトレーサビリティを確保し、旬の食材をふんだんに使用したメニューを提供しています。レストランで使いたいものを買うのではなく、菜園で採れた野菜や旬の仕入れた食材からメニューを考えられています。

また、調理ロスや食べ残しを厳密に計測し、それらをコンポストに投入することで、敷地内の畑の肥料として再利用しています。この循環型の取り組みは、自然との共生を大切にするというホテルの理念を象徴するものです。

さらに、レストランでは、食材の無駄を極力減らすための工夫も凝らされています。例えば、スロージューサーで搾った野菜の搾りかすといった、通常は廃棄されてしまう部分も、クラッカーやパンなどの新たなメニューに生まれ変わります。このような創意工夫によって、食材の価値を最大限に引き出し、食料廃棄問題の解決に貢献しています。

この循環型の取り組みは、大地からの恵みに感謝し、自然のサイクルを尊重するという、古くからの日本の食文化を現代に甦らせています。

写真の料理は、プラントベースランチコースです。(プラントベースディナーコース、アラカルトメニューもあります。)こちらも地産地消をテーマに新鮮なお野菜が使用されています。メニューは24節気に合わせて二週間ごとに変わり、ヴィーガンの方も安心してお楽しみいただけます。

体験を通じて学ぶサステナビリティ

シックスセンシズ京都では、宿泊客にサステナビリティに関する知識と体験を提供する様々なプログラムが用意されています。例えば、使用済みの紙を使った紙漉き体験や、プラスチックラップの代わりになるミツロウラップ作りやなどのワークショップなどを通じて、ゲストは自然の恵みと人との繋がりを再認識することができます。

また、ホテルでは、二十四節気に合わせたお茶を提供するなど、日本の伝統文化とサステナビリティを融合させたユニークな体験を提供しています。単なる娯楽にとどまらず、環境問題に対する意識を高め、持続可能な社会の実現に向けて行動を起こすきっかけとなるでしょう。

自然素材とウェルネスを融合した客室体験

客室では、自然素材にこだわったベッドや、ウェルネスを重視したスキンケアブランド「LAPIDEM」のアメニティが用意されています。英国製のハンドメイドマットレスは、オーガニック素材を使用しており、心地よい眠りをサポート。LAPIDEMの製品は、自然由来の成分で肌を優しくケアし、心身のリラックス効果をもたらします。

快適な滞在を提供するだけでなく、自然と調和したライフスタイルを提案しています。ゲストは、客室で過ごす時間を通して、サステナビリティの重要性を実感し、自分自身のウェルネスについても考えるきっかけを得ることができます。

全員が参加するサステナビリティへの取り組み

シックスセンシズ京都のサステナビリティへの取り組みは、レストランや客室だけでなく、ホテル全体に広がっています。全従業員へのマイボトルの支給や、サステナビリティに関するトレーニング、ごみの分別と計量の実施など、一人ひとりが環境問題に対する意識を持ち、行動に移すことが求められています。

また、ホテルでは、従業員の一人一人がウェルネスにも力を入れており、食事の充実や様々な福利厚生を提供しています。従業員の心身が健康であることは、質の高いサービスを提供するために不可欠であり、ひいてはホテル全体のサステナビリティを支える重要な要素となっています。

最後に

シックスセンシズ京都は、ラグジュアリーな滞在とサステナビリティを両立させた、世界でも類を見ないホテルです。食、客室、体験など、様々な側面からサステナビリティに取り組むことで、ゲストに忘れられない思い出と、持続可能な社会に対する意識を提供しています。

同ホテルの取り組みは、単なるホテルの取り組みにとどまらず、私たち一人ひとりが、日々の生活の中で環境に配慮した行動を取り、持続可能な社会の実現に向けて貢献していくことの大切さを教えてくれます。

オールデイダイニング「Sekki」、バー「Nine Tails」、スパは、ホテル宿泊客だけでなく、地元の人たちも利用することができます。世界最高峰のサステナブルなおもてなしの体験を京都でいかがでしょうか?

執筆:久田愛理

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