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こんにちは。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?春が垣間見えたと思いきや、急激に気温が下がり、なんだか冬に逆戻りした気がします。季節の変わり目です。お身体には充分お気をつけ下さい。

さて、今回は先週に引き続き、和菓子に関連した話題です。先週の記事では、和菓子とヴィーガンの可能性について言及しました。和菓子は、もともと植物性由来の食材を使ってできているものが多く、ヴィーガンやプラントベースととても親和性のあるカテゴリーであり、KYOTOVEGANとしてもよりその可能性を引き出していきたいと考えております。

アートにも高い親和性

そしてもう一つ、和菓子には親和性の高いジャンルがあります。それはアート・芸術です。

和菓子は、そもそも芸術作品なのではないかと思われる方も多いと思います。しかし、これまで和菓子そのものを単体の芸術として考えてきた以上に、和菓子には可能性があると感じております。

というのも、和菓子には表現したいことやコンセプトに合わせて形や素材、製法などを変えることができる高い柔軟性があり、より広い意味でのアートと和菓子を掛け合わせることができると感じています。和菓子とは、季節に合わせて作ることは勿論、亭主の想いや茶会の持つ意味に合わせて柔軟に構想を練ってきた歴史があります。代表的なものに、練り切りや落雁が挙げられ、これらの和菓子には本当に数多くの種類があります。こういった背景からも、テーマやストーリーに合わせて形を変え、作品を作っていくことのできる高いポテンシャルが和菓子にはあると考えています。

各地で登場する、アーティストとのコラボ

その先駆けとして、最近では和菓子の職人と、アーティストや芸術作品とがコラボしてお菓子を制作することも増えてきました。

例えば、金谷さん。代表銘菓の真盛豆で有名な京菓子司 金谷正廣さんが、京都市京セラ美術館で開催中の「村上隆 もののけ 京都」展に合わせて新たなお菓子を制作されました。(7月上旬までの販売予定。1日数量限定でのご提供)

また、有斐斎弘道館で行われたイベント「一席一菓」では、9人の亭主と9人の菓子職人とが手を組みお菓子を制作しました。その中には、御菓子丸さんとダンサーの森山未来さんのコラボなどもありました。このように各地で、和菓子作家とアーティストや芸術作品、美術館などが、これまで以上に幅広い形で掛け算され始めています。

画像出典:公式HP

今後の発展に期待

勿論、お菓子単体で素敵な文化が育まれてきた和菓子ですが、より幅広い掛け算を実現していくことによって、和菓子の新たな可能性の発見につながるかもしれません。

特に京都では文化的な背景や深い価値を持つ和菓子屋さんが多いと言うこともあり、そのポテンシャルは相当に高いものだと感じております。

また、そういった和菓子の試みと同時に、京都と和菓子の文化を守っていくべく、材料を育てる農家さんをも守っていく必要があります。

株式会社美濃与では、流通量が減少傾向にある素材の新たな価値を発見するための研究開発に取り組んでいるとお聞きしました。

和菓子という文化は、和菓子を作る人だけでなく、より多くの人が関わって成り立っているのです。

そうした努力は、日本の方々だけでなく観光に来ていただける海外の方々にも、和菓子と言う文化の価値がより広く認知されることに繋がり、そしてそのお菓子のほとんどが植物由来でできているとなると、これまで以上の観光資源隣、素敵な文化や歴史をお伝えできる可能性にも繋がると考えております。

KYOTOVEGANでは、代表の玉木を中心として、幅広い業界やジャンルにつながりや知見があるため、新しい掛け算の橋渡しの一助になると自負しております。アイデアや新しい価値の創造は、掛け算から始まることが多いものです。

その一つとして、和菓子×アートというものがあり、豊かな伝統や文化を持つ京都に於いて、その先駆けとなることが将来的な社会貢献につながるのではないかと信じております。

村野

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